SMBC、ステーブルコイン事業化へ基本合意、国内発行の優位性を強調
SMBCグループは2025年3月、ステーブルコイン事業化に向けた基本合意書を締結しました。Ava Labs、Fireblocks、TISがパートナーとして参画します。三井住友銀行デジタル戦略部への取材から、事業参入の背景と戦略が語られました。
参入の背景には、改正資金決済法の施行と米国の規制環境が急速に変化していることがあります。海外勢の参入に対する危機感が高まる中、SMBCは国内での競争力確保を重視しています。三メガバンク唯一の信託ライセンスを本体に有し、三井住友銀行が商業銀行として直接発行できるという特徴を活かします。海外発行ステーブルコインとの大きな違いは、ダブルリザーブによるコスト負担が生じないという点です。
ターゲットは企業間決済で、グループ会社間送金や外貨建て送金の効率化、24時間365日の資金移動実現を目指しています。既存の金融サービスにステーブルコイン機能を組み込む戦略を採用予定です。ステーブルコインはあくまで決済インフラとして位置づけ、その上で付加価値的なサービスを提供できるかがマネタイズの競争軸になると見ています。